氷壁

2022年09月22日
2
六甲山
前穂岳

井上靖さんの著書の中の代表作のひとつが「氷壁」である。
これまで何度読み返したことか。先の上高地旅行で旅情を盛り上げる為に同小説を
持参した。
その舞台となったのは北アルプス前穂高岳東壁。
とてもそんな所に行けるはずもなく、同小説の中に何度か出て来た徳沢まで行って
みたいと考えていた。
これまで、徳沢は槍や穂高への登山の経由で何度も通ったことがあるが、ゆっくり
と過ごすということはなかった。

東側に面した壁なので東壁と呼ばれ、上高地からは見えない。
それを眺める為には徳沢辺りまで行かねばならない。
北に面した有名所ではヨーロッパアルプスのアイガー、マッターホルン、グランド
ジョラスの3大北壁が有名で、それらを眺めたことがある(ちょっと自慢、でも
登れない)。

さて、氷壁に話を戻すと、その名の如く、冬季の前穂東壁の氷壁登攀に果敢に挑ん
だ魚津、小坂の二人の若者の物語である。
登攀中、あってはならないことが起こった。二人を結んだザイルが切れたのだ。
そして、小坂が滑落死となる。
従来の麻製よりも強靭なナイロンザイルが切れるはずはなく、事故後の検証実験
でも切れなかった。
その実験を担当した矢代氏、その妻の美那子、小坂と魚津と美那子の関係が渦巻
く中、世間から自殺説や他殺説が出ることに、、、。
やがて、事故当時から関わりを持っていた小坂の妹かおると恋仲になった魚津は
滝沢に挑み、穂高を越えて徳沢で待つかおると落ち合い、結婚することに。
ところが、今度は滝沢登攀中の魚津の身に不幸が訪れることになる。

鳥も通わぬ滝谷は急峻な岩場で、槍穂高の縦走時に大キレットから覗いたことが
ある。ゾッとした。
又、副隊長と雲ノ平を楽しんだ後も新穂高への下山時に見上げた。

その滝谷出合には藤木九三氏のレリーフがある。
彼は日本の近代登山の発祥RCCの創設者で、滝谷の初登攀者。
Rock Climbing Clubはあの孤高の人、加藤文太郎氏が所属していた山岳会でもある。
六甲山の代表的なロックガーデンを命名され、その登山口にある座の滝にも
彼のレリーフがある。(甲子園名物、アルプススタンドの命名もそうらしい。)
周辺のゲートロックやキャッスルウォールなどで遊ばれたのだろう。
IMG_1918レリーフ

九三さんに会いに行きたくなった。
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六甲山探検隊
Posted by 六甲山探検隊
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隊 長:私
副隊長:うちの奥さん
隊 員:うちの娘たち

Comments 2

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キーサン

 六甲山探検隊隊長さん

 こんにちわ
 新穂高温泉から登ると滝谷を渡ったところに藤木さんのレリーフ
ありました。久しぶりに私も見に行きたくなりました。そろそろ紅
葉の季節になります。上高地からは込み合うので新穂高側から登る
のもいいですね。
 徳沢もいい所ですね。
ソフトクリームとカレーライスがこいしくなりました。(笑)

2022/09/25 (Sun) 06:23
六甲山探検隊

六甲山探検隊

Re: タイトルなし

キーサンさん、

 こんにちは。

 なるほど。紅葉の季節は飛騨側からですか。
 グッドアイデアですね。
 
 今日、六甲の九三さんに会いに行こうと思ったのですが、
 別ルートで登り、レリーフを見ることが出来ませんでした。
 叉、レポいたします。

 キーサンさんのこの秋山のご予定はいかがでしょうか?

 ありがとうございました。

六甲山探検隊

2022/09/25 (Sun) 20:31